「夜中に何度もトイレに起きてしまう」「ぐっすり眠れず、朝から疲れが残る」
そんな夜間頻尿のお悩みを抱えていませんか。
夜中のトイレは年齢のせいと思われがちですが、実は生活習慣や体の冷え、水分の巡りの乱れが大きく関係しています。
適切な対策を行うことで、夜間のトイレ回数を減らし、眠りの質を改善することは十分に可能です。
今回は、夜間頻尿を減らすための生活習慣の工夫と、漢方の視点からのケアについてご紹介します。
夜間頻尿は、単に年齢だけが原因ではありません。
水分の摂り方、体の冷え、膀胱の働き、水分代謝の乱れなど、さまざまな要因が重なって起こります。
特に、夜になると体が冷えやすくなり、膀胱が刺激されることで尿意を感じやすくなる傾向があります。
水分の摂り方を見直しましょう
まず見直したいのが水分の摂り方です。
日中はこまめに水分を摂って構いませんが、寝る3〜4時間前からは水分を控えめにし、コーヒー・緑茶・アルコールなど利尿作用のある飲み物は避けましょう。
また、塩分の多い食事は喉の渇きを招くため、夕食は薄味がおすすめです。
体を冷やさないことが大切です
夜間頻尿の方は、下腹部や足腰が冷えていることが多く見られます。
冷えによって膀胱が刺激され、尿意が起こりやすくなるためです。寝る前にお風呂でしっかり温まり、腹巻きや靴下などで冷え対策をすると、夜のトイレ回数が減ることがあります。
膀胱トレーニングを取り入れてみましょう
尿意を感じたらすぐトイレに行く習慣も、夜間頻尿を助長する原因になります。
無理のない範囲で、数分だけ我慢する「膀胱トレーニング」を取り入れると、膀胱が尿をためる力を取り戻しやすくなります。
漢方で考える夜間頻尿の原因
漢方では、夜間頻尿は「腎(じん)」の弱りや、体の冷え、水分代謝の乱れが関係すると考えます。
加齢とともに腎の働きが低下すると、尿をコントロールする力が弱まり、夜間頻尿が起こりやすくなります。
夜間頻尿に用いられる漢方薬
体質や症状に合わせて、次のような漢方薬が用いられます。
⚫︎八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢による夜間頻尿、足腰の冷え・だるさを感じる方に
⚫︎牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
足腰の冷えにむくみやしびれを伴う方に
⚫︎苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
下腹部が冷えて夜中に尿意が起こりやすいタイプに
夜間頻尿はあきらめず、早めのケアを
夜間頻尿は、「年だから仕方ない」とあきらめる必要はありません。
生活習慣の見直しと、体質に合った漢方を組み合わせることで、夜ぐっすり眠れる日が増えていきます。















